ジェームズの活躍などでCLミラン戦に快勝したチェルシー。唯一の心配事…フォファナの怪我の具合は?

ジェームズの活躍などでCLミラン戦に快勝したチェルシー。唯一の心配事…フォファナの怪我の具合は?

2022年10月5日(日本時間6日)に、チャンピオンズリーグ2022-23グループステージ第3戦目が行われ、チェルシーはホームでミランと対戦。結果は3対0と、チェルシーがグループステージで初勝利を挙げた。

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スターティングメンバーは、ケパ、フォファナ、シウバ、クリバリ、ジェームズ、ロフタスチーク、コバチッチ、チルウェル、マウント、スターリング、オーバメヤンでフォーメーションは3-4-2-1。

サブメンバーはメンディ、アスピリクエタ、ククレジャ、チャロバー、ギャラガー、ジョルジーニョ、ザカリア、ハヴァーツ、プリシッチ、ツィエク、ブロヤ。

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チャンピオンズリーググループEに入ったチェルシーは、ACミラン、ザルツブルク、ディナモザグレブと同組になり、初戦はディナモザグレブに敗戦。そして2戦目のザルツブルク戦を引き分け、勝点1の最下位に沈んでおり、今試合は何としても勝点3が必要な一戦となっていた。

ザルツブルク戦(CL)、クリスタルパレス戦(リーグ)とポッター監督は、4バックを採用していたが、ミラン戦は3バックで挑んだ。

勝ちたいチェルシーは試合開始から攻撃的に来る…という予想とは逆に、相手に持たせて、そのボールを中盤で奪い、カウンター気味に攻撃を仕掛けていくというシンプルな攻撃を展開。それが、上手くハマり、ラファエル・レオンなど足の速い選手たちに上手く仕事をさせないのと同時に、ショートカウンターから何度かチャンスを作って、良いリズムを作っていた。

前半22分には、セットプレーからシウバがヘディングシュートを放つも、相手ゴールキーパーのタタルシャヌがセーブ。しかし、直後にセットプレーが続くと、左コーナーキックからシウバが再度ヘディング。これもタタルシャヌにセーブされるが、ゴール前の混戦からロフタスチークがかき出しかけたボールをフォファナが冷静に右隅へ蹴り込みゴールイン。チェルシーが良い時間帯で先制に成功した。

だが、チェルシーは前半35分にアクシデントが発生。先制点を挙げたフォファナがレオンとの交錯で右ひざを痛めてしまう。一度はピッチに戻ったが、その3分後に自ら倒れ込んでしまい、交代を要求。チャロバーが投入されることになった。

前半を1対0で終えたチェルシーは、後半に入ってから少し戦術を変え、縦ではなく横を上手く利用して、よりワイドな攻撃を仕掛ける。チルウェル、ジェームズの両ウイングバックが少しポジションを上げ、そこを起点としながら追加点を狙った。すると後半11分に、左サイドに抜け出したチルウェルがクロスを上げるもファーサイドへ。しかし、逆サイドでこぼれを回収したジェームズが低くて速いクロスを供給すると、ゴール前のオーバメヤンが冷静にワンタッチで合わせ、2対0。

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その6分後には、ミランのビルドアップのミスを突いてショートカウンターに転じる。ペナルティアーク付近のスターリングからボックス右に走り込んだジェームズにパスが供給されると、強烈なシュートをニアサイド上に放ち追加点。結果3対0で、チェルシーが貴重な勝ち点3を獲得した。ポッター監督は、

「チェルシーにとっては良い夜だった。最初の5分間は少しナーバスな状態でスタートしたけど、それは良い試合をしたいという選手たちの姿勢の表れだったと思う。その後、選手たちの意欲が見られて、試合を支配し、チャンスを作った。後半は少し後手に回らなければならず、苦しんだ部分はあるけど、2点目を決めたことで少し息がつけるようになった。全体として、クリーンシート、3ゴール、そして選手たちの素晴らしいパーソナリティに文句はない。本当に良い試合だったよ。

彼らはプレーのレベルが少し落ちたことを理解していたし、このレベルでそんなことをすれば、罰を受けることになる。自分の仕事は、彼らが今日のようなレベルでプレーできることを思い出させること。選手たちは本当にオープンで、責任感が強く、正直で素晴らしい。彼らは自分たちがもっとうまくやれることを分かっている」

と調子を落としていたチームが、徐々に復調しつつあると話した。また、今試合で1ゴール・1アシストを記録したジェームズについては、

「彼は素晴らしい選手だし、常に成長している。これからもどんどん良くなっていくだろうね。彼はチームに多くを提供し、世界のどのような試合でもプレーすることができる。だから、ああいった並外れたポテンシャルを本領発揮できるようにするのが自分の役割だ」

最後に、負傷交代したフォファナと来週のサンシーロでの一戦に向けて、こう話した。

「(フォファナの怪我は)検査して様子を見なければならないけど、今のところ報告することは何もないんだ。今夜のネガティブな部分だったけど、祈るしかない。心配はしているけど、今は憶測で語ることはしたくない。こういうこともあるが、彼は若く、強い男、チームはサポートしていく。

また、来週サンシーロに行くのを楽しみにしている。サッカーをするには素晴らしい場所だからね。スタンフォードブリッジでの応援を見ただろう。とても大きな声で、チームを応援していた。自分たちは強くならなければならないし、そのための準備もしなければならない。大きなチャレンジになるだろうね」

とフォファナについては検査結果後にコメントをすると話した。ただ試合後には松葉杖を用いながら歩いており、重症の可能性も考えられる。チェルシーで初ゴールを決めるなど、調子が良くなってきていただけに、この怪我はとても残念だ。

今シーズン1番のパフォーマンスと結果を見せたチェルシーは、グループEで2位に浮上。アウェイでのミラン戦を前に週末ウルブスとリーグ戦を戦うが、公式戦2連勝の勢いを落とすことなく、この調子を維持し、勝点を積み上げていってほしいところだ。

・チェルシーはリーグ開幕戦(エヴァートン)以来、今季2回目のクリーンシート

・ジェームズはチャンピオンズリーグでの試合で1ゴール・1アシストを記録。チェルシーの選手として最年少記録(22歳301日)

・ジェームズはチェルシーで100試合目の先発出場を達成

・ポッター監督はチャンピオンズリーグで初勝利

・フォファナはチェルシーで初ゴールを記録

・オーバメヤンは公式戦2試合連続ゴールを記録