ブレントフォードに追いつき勝点1を獲得したチェルシー。3バックを採用した理由&ファンとの関係について示唆

ブレントフォードに追いつき勝点1を獲得したチェルシー。3バックを採用した理由&ファンとの関係について示唆

2024年3月2日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ26試合目が行われ、チェルシーはアウェイでブレントフォードと対戦。結果は、2対2の引き分けに終わった。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、チャロバー、ディサシ、コルウィル、ギュスト、チルウェル、カイセド、ギャラガー、フェルナンデス、パルマー、ジャクソンでフォーメーションは3-5-2。

サブメンバーは、サンチェス、シウバ、ギルクリスト、ククレジャ、カサデイ、ムドリク、タウリアイネン、マドゥエケ、スターリング。

リーグ25試合10勝5分10敗で11位のチェルシー。FAカップ5回戦でリーズに勝利し、中2日という厳しい日程の中で勝利を目指した。

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前半序盤からチェルシーがボールを保持し、ブレントフォードがカウンターを狙うという展開が続いた。そのような中、前半35分にバイエルエリア右サイドでボールを受けたギュストが早いタイミングでクロスを供給。ディフェンスの枚数は揃っていたが、ピンポイントで入り込んだジャクソンがヘディングで決め、先制に成功。そして、そのまま前半を終える。

しかし、後半5分という早い時間に追いつかれてしまう。ヤネルトのロングパスをボックス右横からトニーにダイレクトでクロスを供給されると、これを収めたレギロンがシュート。カイセドがブロックに入り、ディフレクトしたボールがゴール前にこぼれてしまうと…それをディサシとペトロヴィッチが牽制してしまい、その隙にルアスレウに詰められて、ゴールネットを揺らされてしまう。

振り出しに戻った試合は、ここからオープンな展開に。チェルシーは後半16分に、カウンターから右サイドをドリブルで持ち上がったギュストの折り返しを走り込んだパルマーが左足で合わせるが、シュートは枠の左に外れる。

後半24分には、レギロンの左クロスのこぼれ球をボックス中央のオニャカが左足に当てると、この浮き球をウィサにバイシクルシュートで叩き込まれ、逆転を許してしまう。

その直後に疲れが見えていたフェルナンデスを下げてムドリクを投入。後半34分にはコルウィルを下げてスターリングを投入。フォーメーションは変えず、チルウェルをCBに下げ、左ウィングとしてスターリングを起用した。

後半38分には、ショートコーナーからの返しを受けたパルマーがクロスを供給。走り込んできたディザジがヘディングシュートをゴール中央に決め、同点に追いつく。その後もゴールを目指したが、最後まで決定的なチャンスは作れず、2対2で試合終了。アウェイで勝点1を獲得した。試合後ポチェッティーノ監督は、

「前半は完全なコントロールを見せた。我々は多くのチャンスを作り、非常に良いプレーをしたと思う。プッシュし続け、同じようにプレーし続けようとしていたが、後半からはブレントフォードがレベルを上げ、デュエルに勝ち始めていった。

そして私たちが失点し、それが試合の流れを変え、彼らの信念が高まった。6日間で3試合とも厳しい戦いが続いたので、後半はエネルギーを保つのが大変になってしまった。もちろん勝点3を獲得したかったが、失点の仕方には少しがっかりしている。ただ勝点1を獲得できたことは重要なことなんだ」

怪我人が多くいることで、後半には選手たちに疲労が見えていたと明かした。そして、初めて3バックというフォーメーションを試した理由については?

「チームに違うプレー方法を提供するため、3バックを採用した。中盤にあまり距離を置かない可能性を提供する必要があった。フェルナンデス、カイセド、ギャラガーは先発しなければならなかったが、彼らは本当に本当に疲れていたと思う。

ラヴィアはカイセドと競争できる非常に優れた選手であるはずだったし、もちろんウゴチュクもそうだ。彼らは負傷しているし、重要なエリアにいる選手をリフレッシュできる可能性はなかった。だからこそ、別の方法で彼らを助ける必要があった」

中盤の選手たちに負担がかからないようにするために、3バックを採用したと明かした。また、スターリングが先発から外れた理由についても言及した。

「彼は月曜日から気分が優れず、トレーニングもできなかったんだ。そして体重も減るなどして、先発はできなかった」

と体調不良により、サブからの出場になったと話した。最後に、アウェイのスタジアムに訪れたファンから否定的なチャントがあったことについて口を開いた。

「正直に言うと聞いていない。だから私には理解するのが難しい。2対1で負けていた状況であれば、彼らがフラストレーションを表そうとしていることは普通のこと。ファンとの関係については心配していない。

試合に勝つことで関係を築くことができるが、現時点では期待に応えられていない。ただ私たちは働き続けて、この状況を変えようと努めていく。今日で52歳になったが、諦めるつもりはない。試合に勝つために懸命に取り組み、戦っていく」

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とファンからの不満を理解しつつも、まだ何も諦めていないと話した。1週間で3試合を戦い終えた選手たち。まずはゆっくりと休んで、1週間後に行われるニューカッスルユナイテッド(3月11日)に備えて、勝点3を獲得できるコンディションに戻してほしい。