息子との会話をきっかけにブラジル代表復帰を考え始めたチアゴ・シウバ。39歳の大ベテランが語るセレソンへの想い

息子との会話をきっかけにブラジル代表復帰を考え始めたチアゴ・シウバ。39歳の大ベテランが語るセレソンへの想い

2020年夏にPSGからフリーでチェルシーに加入したチアゴ・シウバ。チェルシーで4年目を迎え、昨シーズンにはサポーターズ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、チームに欠かせない存在となっている。

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今シーズンもここまでリーグ戦全試合フル出場と、39歳を迎えても衰えを見せないシウバ。ロンドンでは充実した日々を過ごしているが、ブラジル代表としては昨年のワールドカップ以来、ユニフォームに袖を通していない。

現在ワールドカップ南米予選を戦っているブラジル代表だが、10月にはベネズエラ戦で引き分け、ウルグアイ戦では0対2で敗れるなど、苦戦が続いている。そのよう中で、シウバは代表に復帰する準備ができると明かした。

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「ある日、セレソン(※ブラジル代表の愛称)の試合を観ていると息子が『なぜそこにパパがいないの?』と聞いてきたことがあったんだ。だから私は『年月が過ぎて、代表チームが一新されている』と説明しなければならなかった。サッカーはそういうものだけど、私にとっても息子にとってもすべてが初めてのことだった」

昨年のカタールワールドカップ準々決勝でクロアチア代表に敗れた時には、最後のワールドカップになると述べ、セレソンでのプレーも終わる時だとほのめかしていたが、子供たちとの会話をきっかけに、代表チームにおける自身の立場に疑問を抱くようになったという。

「代表チームが発表されるのを見ると、自分の中に“もう終わりでいいのか? もう一度やり直したいのか?”など、いくつかのことが頭の中を駆け巡るんだ。だから今、チェルシーで見せているものを彼らが求めてくれるなら、私はセレソンに向けていつでもドアを開けておきたい。そして若者たちを助ける機会があれば、喜んで手伝いたいと思っている。ただ新しい監督が就任して新しいプロセスを進める中で、邪魔だけはしたくない。セレソンを助けることができるなら、私は間違いなくそこにいる」

2008年に代表デビューし、公式戦113試合に出場しているシウバ。コパ・アメリカ、コンフェデレーションズカップではトロフィーを獲得しているが、ワールドカップでの最高成績は4位と悔いが残っている。

「“もうワールドカップに出場できないだろう”と言う人もいる。しかし、まだワールドカップは遠く、本大会でプレーするための瞬間ではない。今は出場資格を得る時期で、もし予選で悪い結果だったら、ブラジル人は誰もワールドカップに行けなくなるんだ。今、私は助けられる状態にある。彼らがコパ・アメリカやワールドカップ予選で、私に何らかの手助けを求めているのであれば、いつでも応じたいと思っている」

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シウバは、もしキットマンやマッサージセラピストとして行くなら、二人の素晴らしい友人(マノエル、セルジーニョ)には帰ってもらう事になると冗談で話し合っていたという。11月にはコロンビア代表(17日)、アルゼンチン代表(21日)と戦うセレソン。このピンチを救うのが、シウバの経験になるのかもしれない。

Source:The Guardian