後半ロスタイムに同点弾を許しウルブス戦を引き分けで終えたチェルシー。「敗北のように感じられる試合」とトゥヘル監督がコメント

後半ロスタイムに同点弾を許しウルブス戦を引き分けで終えたチェルシー。「敗北のように感じられる試合」とトゥヘル監督がコメント

2022年5月7日にプレミアリーグが行われ、チェルシーはホームでウルブスと対戦。結果は2対2(『チェルシー:ルカク×2』、『ウルブス:トリンコン、コーディ)で引き分けに終わった。

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スターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ(サール、後半42分〜)、シウバ、リュディガー、ジェームズ、コバチッチ、ロフタスチーク、アロンソ(サウール、後半開始〜)、プリシッチ、ヴェルナー、ルカク(ハヴァーツ、後半45分〜)でフォーメーションは、3-4-1-2。なお、チルウェル、オドイ、カンテ、ジョルジーニョは怪我のため欠場となった。

チェルシーは、守備を固めるウルブスを崩すことができず、ボール支配率70パーセント保持しながらも枠内シュート2本と決定的なチャンスを作れなかった。一方で、チェルシーはウルブスのカウンターアタックに対応できない場面があり、何度か危ないシーンを作られたものの無失点に切り抜け、0対0で前半を終えた。

アイデアが必要な試合展開となった後半。トゥヘル監督は、ジェームズとアスピリクエタのポジションを入れ替え、攻守のバランスを変更。そして、それが功を奏したのが後半7分。ペナルティエリア内に侵入しようとしたルカクがサイスに足かけられて転倒。VARの結果、PKとなり、キッカーを務めたルカクがネットを揺らし、チェルシーが先制する。

さらに、後半13分には、相手自陣でパスミスを奪ったプリシッチがルカクへパス。それを右足で蹴り込み、ゴールイン。2対0とリードを広げた。

このまま勝点3を獲得できるかと思われたが、攻撃の枚数を増やし得点を狙いにきたウルブスの攻撃を抑える事ができず、後半34分にトリンコンにミドルシュートを決められ1点差に。

トゥヘル監督は、守備を安定させるためサールを投入し4バックに変更したが、アディショナルタイム(後半45分+7分)に右サイドからクロスを入れられ、それをコーディにヘディングで押し込まれ同点。このまま試合は終わり、2対2の引き分けに終わった。

試合後トゥヘル監督は、

「前半終盤のチャンスで得点できなかったのはアンラッキーだったよ。ハーフタイムには選手たちに、戦術に忠実でいるように念を押した。後半の入り方は非常に良かったし、チャンスを作り、前に出るには十分な状況だったが、2対0になったところでリスクを負いすぎてしまい、カウンターアタックと決定機を相手に許してしまった。一度こうなると自信を失い、不必要な場面でチャンスがあるかのように相手に思わせてしまうことになる。もちろん、敗北のように感じられる試合だったよ」

と相手の攻めの姿勢に自信を失い、終盤は思うような形で守備を行うことができていなかったと不満を募らせていた。また、前半終了後にアロンソに代えサウールを投入したことについては、“怪我をしたわけではなく戦術的なものだった”とトゥヘル監督が明かした。

今試合には、買収の条件面で合意した新オーナーグループのトッド・ベーリー氏も観戦に訪れていたが、目の前で勝利を飾ることができなかった。

「今朝、試合の準備中にニュースを聞いたが、何の変化もなかった。試合当日のルーティンに何も影響を与えなかったよ。安心はできないが、条件が合意され、上手くいけばプロセスが合理化されて、これ以上の制裁を受けずに行動できるようになるという見通しがついたのは良かった。ただ、私の役目は試合に向けて最高の準備をすることだよ。自分たちには解決すべき課題があるんだ」

と敗戦に等しい『引き分け』という結果に、最後まで悔しさをあらわにしたトゥヘル監督。リーグ戦は、残り3試合。直近3試合連続で勝利できていない状況を打破しなければ、3位をキープすることも難しくなる。

 

・ルカクはプレミアリーグ通算120ゴールを記録。また、全リーグ通算200ゴールを達成(プレミアリーグ:120ゴール、セリエA:47、ベルギーリーグ:33ゴール)

・ルカクは、今シーズンの公式戦において14ゴールを記録。チーム内で、トップスコアラーになりました(ハヴァーツ13、マウント12)

・チェルシーはリーグ戦3試合勝利なし