ルカクの復活弾など3ゴールでアストンビラを下したチェルシー。しかしカンテとシウバが負傷交代…怪我の具合は?

ルカクの復活弾など3ゴールでアストンビラを下したチェルシー。しかしカンテとシウバが負傷交代…怪我の具合は?

2021年12月26日(日本時間27日)に開催されたプレミアリーグ第19節、アストンビラ対チェルシー(アウェイ・ビラパーク)は、1対3(アストンビラ:ジェームズOG、チェルシー:ジョルジーニョ×2、ルカク)でチェルシーがリーグ戦3試合ぶりに勝利を手にした。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、チャロバー(ルカク、後半開始~)、チアゴ・シウバ(クリステンセン、後半7分~)、リュディガー、ジェームズ、カンテ(コバチッチ、後半18分~)、ジョルジーニョ(C)、アロンソ、マウント、プリシッチ、オドイで、フォーメーションは3-4-3。なおチルウェル、ハヴァーツ、ロフタスチーク、ヴェルナーは怪我や新型コロナウイルスの陽性などで、欠場となった。

試合は、チェルシーがボールを支配していたものの攻撃が機能せず、逆にアストンビラのカウンターアタックが機能し、チェルシーのゴールを脅かしていた。そのような中、前半28分にアストンビラが先制。ターゲットが左サイドからクロス上げると、手前でクリアを試みたジェームズの頭に当たりコースが変わってしまい、先制を許す形となった。

しかし、その4分後にオドイがペナルティエリア内で倒されると、これがPKの判定に。キッカーを務めたジョルジーニョが決めて、同点で前半を終えた。

攻撃の起点が作れなかったトゥヘル監督は、後半開始からチャロバーに変え、エースのルカクを投入。その交代が実り、後半11分にチェルシーが逆転に成功する。相手ボックス付近まで運んだジョルジーニョがタメを作り、左サイドのオドイへ。そこからオドイがクロスを上げると、ルカクが頭で右隅へ流し込み、リーグ戦4得点目を挙げた。

その後はアストンビラが攻め込み、チェルシーがカウンターアタックを仕掛けるような展開に。チェルシーは、何度か追加点のチャンスを掴むが中々得点が生まれず、嫌な雰囲気が漂っていた。しかし、後半のロスタイムにロングカウンターからルカクが抜けだし、そのままボックス内へ侵入すると、後方からコンサに倒されてPKを再度獲得。これをジョルジーニョが冷静に決め、1対3でチェルシーはリーグ戦3試合ぶりに勝利を掴んだ。

試合後トゥヘル監督は、

「とても大きな勝利だった。選手たちはとても疲れていたが、努力が実ったね。スタートは少しラフで、シャープではなかった。不運なオウンゴールがあったけど、前半はリアクションが良かったし、後半はさらに良くなったんだ。2点目を取った後、10分間はアストンビラの反応に少し苦しんだが、その後は再び試合をコントロールし、カウンターアタックでビッグチャンスを得た。これにはとても満足している」

と勝ち点3を獲得できたことを喜んだ。しかし、この試合に先発出場していたカンテ、シウバが負傷し、交代することになった。

「カンテは、ユベントス戦で負傷したところと同じ部分を痛めてしまった。シウバに関しては、ハムストリングの影響で途中交代した。怪我になる前に交代できたと思っている」

選手が戻ってきては、新たに選手が離脱と、中々ベストメンバーが組めない状態のチェルシー。前節のウルブス戦後に“試合を乗り切ることができるかもしれないが、ある時点で確実に代償を払うことになる”と話したトゥヘル監督。その言葉通り、選手は無理をしながら戦っており、怪我のリスクが大きくなっている。

次戦は3日後にブライトン戦が控えているが、果たしてどのようなメンバーを組めるのか。不安が残る中、リーグで優勝するために、勝ち点を落とせない状況が続いている。

・ルカクはリーグのアストンビラ戦10試合に出場し、9ゴール目を決める

・ルカクは9月11日に行われた第4節のアストンビラ戦以来、リーグでゴールを決める

・ジェームズはプレミアリーグにおいて、初めてオウンゴールを記録