アーセナル戦で見せたルカクの‟インテンシティ”。連携強化でゴール量産の予感

アーセナル戦で見せたルカクの‟インテンシティ”。連携強化でゴール量産の予感

2021年8月23日、チェルシーはプレミアリーグ2021-22シーズンの第2節を行った。

対戦相手はアーセナル(アウェイ・エミレーツスタジアム)。試合結果は、ロメル・ルカク&リース・ジェームズがゴールを決め、0対2でチェルシーが勝利。リーグ2連勝と好調なスタートを切った。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ(c)、クリステンセン、リュディガー、ジェームズ、ジョルジーニョ、コバチッチ(カンテ72)、アロンソ、マウント(ツィエク82)、ハヴァーツ(ヴェルナー90)、ルカクで、フォーメーションは3-4-2-1で挑んだ。

なおプリシッチは、新型コロナウイルスの陽性反応が出たため欠場となった。

試合は前半15分にルカクのゴールで先制。ルカクは、相手を背負いながらコバチッチの縦パスを受け、もう一度コバチッチにボールを返す。彼を止めようとアーセナルディフェンダーが中央に来たことで右サイドにスペースが空き、走り込んでいたジェームズにコバチッチがパス。ジェームズは、ペナルティエリア右からグラウンダーで折り返すと、このボールをルカクが押し込んだ。ルカクはチェルシーで初得点。また、リーグのアーセナル戦で3得点目を記録した。

前半35分には、ハヴァーツとアロンソの連係プレーで左サイドを崩し、グラウンダーで折り返すと、ペナルティエリア手前で引き取ったマウントが右サイドに展開。フリーで受けたジェームズが、力強く右足を振り抜いてゴール左上に突き刺し、前半を0対2で終えた。

後半になると、2点をビハインドするアーセナルに前線からプレスをかけられ、チェルシーのパス回しは窮屈なものになる。52分には、サカのシュートをメンディがセーブ。そして60分には、左コーナーキックからホールディングがヘディングシュートでゴール右を狙ったが、わずかに枠を外れるなど、危ない場面を何度か作られた。

しかし、チェルシーはアーセナルの前線からのプレスを上手くかわし、カウンターのような攻撃展開でチャンスを作っていく。77分には、ペナルティエリア手前からマウントが浮き球をゴール前に供給し、ルカクがヘディングシュート。しかし、これはレノの好セーブによりゴールならず。87分には、エリア手前でルーズボールを回収したルカクが、ハヴァーツにパス。ハヴァーツはレノの股間を狙ったが、うまく通せずに得点に至らなかった。

試合はこのまま終了し、チェルシーが0対2で勝利。昨シーズンは、アーセナルにリーグ2連敗を喫していたので、チェルシーは悪い流れを上手く断ち切ったといえる。

試合後トゥヘル監督は、

「前半は、少しシャープさと活発さに欠けていたような気がした。いくつかの場面では少し受け身になっていたし、長いトレーニングウィークでダブルセッションのハードなトレーニングを行っていたことから、少し足が疲れていたように感じた。後半は、序盤のいくつかの事を改善し、その後は上手くコントロールしていた。より多くのチャンスを作ることができ、勝利に値したと思うが、まだ改善の余地はあるね。しかし失点をしていないし、2勝しているから完璧なスタートだといえる。ロンドンダービーだから、チームとして必要な本物の自信を与えてくれたと思う」

と勝利にも気を緩めなかった。なおチェルシーは、アウェイでのロンドンダービーで5連勝(フルハム、トッテナム、クリスタルパレス、ウエストハムU、アーセナル)を達成。これは、モウリーニョ氏が監督を務めていた2006年1月以来の快挙となった。

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この試合で最も輝いていたのは、間違いなく新加入したルカクだろう。“プレミアリーグではインテンシティが重要”と話していたルカクの言う通り、“強さ”が最も大切だと証明するようなパフォーマンスを見せた。相手ディフェンダーにフィジカルで負けることはなく、ボールを保持し攻撃の起点となり、多くのチャンスを作っていた。マウントやハヴァーツ、ヴェルナー、プリシッチ、ツィエク、オドイらと連携が深まれば、昨シーズンの総得点数58を大幅に上回ることは間違いない。

8月28日には、敵地アンフィールドでリヴァプールと対戦。ルカクを軸に、チェルシーはどのような攻めを見せるのか、本当に楽しみだ。