プレミアリーグ開幕戦チェルシーはクリスタルパレスに3対0で勝利。印象に残ったのはチャロバーのゴール

プレミアリーグ開幕戦チェルシーはクリスタルパレスに3対0で勝利。印象に残ったのはチャロバーのゴール

2021年8月14日、チェルシーのプレミアリーグ2021-22シーズンが開幕した。

対戦相手は、昨シーズン14位のクリスタルパレス。チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、チャロバー、クリステンセン、リュディガー、アスピリクエタ(c)、ジョルジーニョ、コバチッチ、アロンソ、プリシッチ、ヴェルナー、マウントでフォーメーションは3-4-3で挑んだ。

なお、インテルから加入したばかりのルカクやスーパーカップで負傷したツィエクとカンテがメンバー外となった。

試合が動いたのは前半27分。ペナルティエリア右手前の位置でマウントが倒されると、アロンソがフリーキックを決め先制。チェルシーのシーズン初得点を決めたのはアロンソだった。チェルシーは、前線からプレスを行いクリスタルパレスに攻撃をさせず、試合を上手に進めていた。前半40分には、マウントがグラウンダーのクロスを入れると、相手GKのグアイタがこれを防いだが、反応したプリシッチがそのボールを押し込み追加点。2対0で前半を終えた。チェルシーの支配率は67%、シュート9本。一方、クリスタルパレスはシュート0本とチェルシーの前線から中盤にかけての守備の良さが表れた。

後半もチェルシーペースは続いたが、後半51分に中盤のジョルジーニョのところでボールを失い、そこからカウンターでザハに決定的なシュートチャンスがあったが、リュディガーの好ブロックにより、得点を許さなかった。

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後半58分には、スタンフォードブリッジに集まった約4万人の観衆が感動するシーンが生まれた。それは9歳からチェルシーに所属し、この日プレミアリーグデビューを果たしたトレヴォ・チャロバーの初ゴール。ペナルティエリアの外から右足を思い切り振りぬいたシュートは、地を這う鋭いものとなりゴール左下隅に突き刺さった。チャロバーは試合後のインタビューで、

「ゴールに近づいたから、シュートを打とうと決めたんだ。入ったかどうかは分からなかったけど、歓声を聞いて”得点に違いない”と思ったんだ。信じることができず、どうしていいのかもわからなかった。ひざまずいて泣いてしまったよ。これは私と家族にとって、素晴らしい瞬間だった」

プレシーズンで良いパフォーマンスを見せ、スーパーカップでは先発フル出場でチームの勝利に貢献。トゥヘル監督の信頼を勝ち取り、素晴らしいリーグデビューとなった。

試合は3対0でチェルシーがクリーンシートで勝利。重要な開幕戦を白星でスタートさせた。試合後トゥヘル監督は、

「スーパーカップでの厳しい戦いを経て、選手たちは再びステップアップしてくれた。完璧ではないし、常に改善すべき点は見つかるものだが、今日の出来にはとても満足している。シーズンをスタートさせるには、良い勝利となった」

と選手たちの出来に満足していた。

開幕戦で一番印象に残ったのは、チャロバーのパフォーマンス。守備の時間は短かったもののパス出しや冷静な対応が非常に良く、このままチェルシーに残りスタメン争いをしていく可能性が高くなったと感じた。

現在は、セビージャのジュール・クンデ獲得を目指すといわれているが、このままチャロバーを起用していくことも良い思うし、クンデを獲得しても長いシーズンで上手くローテーションをしていき、併用していくことも十分に考えられる。チェルシーにとって“良い誤算”となった22歳のチャロバー。次節のアーセナル戦(8月21日・アウェイ)でも活躍を期待したい。