「3分ごとに左折したり右折したりすることはできない」共同オーナーのトッド・ベーリー氏が語るチェルシーの現在地

チェルシーの共同オーナーを務めるトッド・ベーリー氏が、2025年2月27日にロンドンで行われたフィナンシャルタイムズのフットボールサミットにゲストスピーカーとして出席し、現在のクラブ状況について多くの質問を受けた。
-成績不振や補強の仕方など…ファンの批判
「それは当然のことだと思う。常にすべての人を満足させることはできないと早く気づけば、自由が生まれる。私たちはただ計画を実行しようとしているだけ。物事は一直線ではないことを認識してもらいたいし、正しい方向に進んでいる。トレンドは正しい方向に進んでいて、それが本当に重要。3分ごとに左折したり右折したりすることはできない。
(FWの補強については)難しいところ。スーパーに行って『ストライカーを雇おう』とは言えない。ストライカーは素晴らしいスキルセットと、正しいメンタリティを持たなければならないからね。
6月で、共同オーナーになり3年になる。50歳、60歳、70歳になると、(3年は)それほど長い時間ではない。目まぐるしい活動になっているが、それも良いことだと思う」
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-イギリスメディアについて
「イギリスのマスコミについて私が学んだことの一つは、彼らは誇張しすぎて、内容を省略するということ。コメントするつもりはないが、私たちは戦略と前進の道筋について合意しており、物事は進んでいる」
-長期的なプロジェクト&ユニークなモデルを確立
「最も誤解されているのは、成功を年単位で測ろうとしていること。短期と長期の両方で考える必要がある。私たちは、その両方を組み合わせ、実行するための最良の方法を模索することに焦点を当てている。
(選手との長期契約が)ユニークなモデルであることは認めなければならないが、それがこの市場のやり方なんだ。良いとか悪いとかではなく、それがこの市場のやり方。いかにして長期間にわたってチームをまとめるかということについて常に焦点を当てている。どのようにそれを実現するのか? 長期にわたって一貫性と信頼性のある若い選手のポートフォリオを見極めなければいけない」
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2022年の夏に、約7000億円でチェルシーを買収したトッド・ベーリー氏が率いるコンソーシアム。選手の補強については、約2000億円以上を費やしながら、PSRを守るためアカデミー出身選手を多く売却しながら契約形態のモデルを大きく変更している。
その他にもストラスブールを買収し、マルチクラブプロジェクトを推進。胸スポンサー、スタジアム改修など問題はまだあるが、計画は継続する方向で進んでいるとベーリー氏は明言。まずはマレスカ監督のもと、来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、カンファレンスリーグで優勝することが重要になる。
Source:Financial Times Business of Football Summit
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