2024-25シーズンの攻守MVPは?ゴール数・出場試合数など…記録で見るチェルシー選手の活躍

2024-25シーズンの攻守MVPは?ゴール数・出場試合数など…記録で見るチェルシー選手の活躍

チェルシーの2024-25シーズンが5月28日に幕を閉じた。今シーズンは、公式戦57試合(※昨季より6試合多い)を戦いプレミアリーグで4位(20勝9分9敗・勝点69)、カンファレンスリーグ優勝、カラバオカップ4回戦敗退、FAカップ4回戦敗退という結果に終わった。

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新オーナーに変わり、3シーズン目となったチェルシー。マウリシオ・ポチェッティーノ監督を1シーズンで解任し、今季はチャンピオンシップでレスターシティを優勝に導いたエンツォ・マレスカ氏が監督に就任。

序盤は昨シーズンの好調さを維持した形で、一時はリーグ2位につけていたこともあったが、キープレイヤーだったラヴィアやフォファナを怪我で欠くと、過密日程となる年末から徐々に勝ちを逃すようになっていき、今年2月にジャクソン&ギウというストライカーが怪我で同時に離脱という状況の中、苦戦を強いられていた。

しかし、ラヴィアやジャクソンがインターナショナルブレイク明けの4月から復帰すると徐々に調子を上げ、CL出場権が懸かった最終戦のノッティンガムフォレストで勝利を収め、2022-23シーズンぶりのCL復帰を果たした。

加えて、初出場となったカンファレンスリーグでは、予選から出場。リーグフェーズでは6戦全勝で1位通過すると、ベスト16でコペンハーゲン、ベスト8でレギア・ワルシャワ、そしてベスト4でユールゴーデンを下し決勝に進出。決勝でも強さを見せ、レアルベティスを1対4で下し、初のトロフィーを獲得した。

そのような中、個人としての記録はどうだったのか。今シーズンのチェルシー選手の様々な個人記録を見てMVPを発表する。

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【総ゴール数】

1位:コール・パルマー (15)

2位:クリストファー・エンクンク(14)

3位:ニコラス・ジャクソン(13)

4位:ノニ・マドゥエケ(11)

5位:エンソ・フェルナンデス(8)

昨シーズンに続き、パーマーがチーム内でトップスコアラーになった。昨季よりも10ゴール少ない成績となったが、9月のブライトン戦では前半だけで4得点を記録するなど活躍。シーズン後半には、初めてPKを失敗するなど少し不調に陥っていたが、チームのCL出場に導くため、様々なタスクをこなし今季もチームに貢献していた。

なお昨季は、パーマー、ジャクソン、スターリングが二桁得点を記録していたが、今季は4人が二桁得点を記録するなど、パーマー1人だけではなく、多くの選手が得点に絡んでいた。

【総アシスト数】

1位:エンソ・フェルナンデス(14)

2位:コール・パーマー(12)

3位:ジェイドン・サンチョ(10)

4位:ペドロ・ネト(9)

5位:クリストファー・エンクンク、モイセス・カイセド、ノニ・マドゥエケ、ニコラス・ジャクソン、タイリーク・ジョージ、ミハイロ・ムドリク(5)

昨シーズンのトップはパーマーだったが、今季はフェルナンデスが一昨シーズンより10伸ばし、チームトップとなった。フェルナンデスは今季マレスカ監督の元で、より攻撃的なタスクを任されており、ゴール・アシストの総数が22とパーマーの27に次ぐ数字を残すなど、チームの中心的な存在に成長した。

また、マンチェスターユナイテッドからレンタルで加入したサンチョも10アシストと二桁をマーク。去就がまだ決まっていないが、チームの勝利に大きく貢献していたことは、数字にも反映されている。

【総試合出場数】

1位:マルク・ククレジャ(48)

2位:エンソ・フェルナンデス、コール・パーマー(46)

4位:ペドロ・ネト(45)、モイセス・カイセド(45)

【総試合出場時間】

1位:モイセス・カイセド(3815分)

2位:マルク・ククレジャ(3776分)

3位:コール・パルマー(3691分)

4位:エンソ・フェルナンデス(3507分)

5位:レヴィ・コルウィル(3269分)

総試合出場数はククレジャ、そして総試合出場時間はカイセドがトップという結果になった。昨季はギャラガー(現アトレティコマドリード)が、唯一チームで50試合に出場&出場時間4000分を突破していたが、今季はククレジャとカイセドがフル稼働。ククレジャは7ゴール・4アシストを記録するなど、左SBとして素晴らしいパフォーマンスを見せていた。

そしてCBとしてはコルウィルが怪我をせずにフル稼働。昨季の2433分から大きくプレータイムを伸ばし、守備面をけん引していた。

【まとめ】

攻撃的な選手ではゴール・アシスト数22、総試合出場数(2位)、総試合出場時間(4位)、それに加えて30試合でキャプテンを務めたフェルナンデスをMVPに選出したい。もちろん、すべてのデータを見てパーマーも大貢献していたが、今季のチーム内での成長度やけん引力を加味して、フェルナンデスになるだろう。

守備的な選手では、昨季続いてモイセス・カイセドがMVPに値するだろう。昨季も公式戦48試合に出場、出場時間も3900分とフル稼働していたが、今季も公式戦45試合(4位)・出場時間も3815分(1位)とフル稼働していた。

またマレスカ監督の元、時には右SBで使われるなど、タスクが増えたシーズン中でも見事なパフォーマンスを披露。プレミアリーグでは84回(2位)のタックルを記録。ボール奪取数170回(2位)、90分あたりのタックル成功数もチーム最多を記録するなど、攻撃の芽を摘む姿は正しくカンテ。クラブ年間最優秀選手賞&選手が選ぶ年間最優秀選手賞を獲得するなど、彼のチームへの貢献度は本当に大きかった。

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昨シーズンは6位で、カンファレンスリーグの出場権を獲得。しかし監督が変わりチアゴ・シウバ、コナー・ギャラガーが去るなど一抹の不安があったが、最終的にはカンファレンスリーグのトロフィーを獲得し、チャンピオンズリーグ出場権を手にするなど上々なシーズンとなった。

今季は終了したが、6月中旬からはクラブワールドカップが開催。選手たちの疲労度が心配だが、既にスポルティングCPからカイセドのバックアップとしてダリオ・エスーゴを獲得。加えてパルメイラスからエステヴァン・ウィリアンが加入する。

また、ストライカーのリアム・デラップをイプスウィッチタウンから獲得することが決定的になっている他、左WGやCBの補強も考えているチェルシー。来季のCLとリーグ戦に向けて、戦力を整えている段階。どのようなチームになるのか、今から楽しみだ。

※Source:Transfer Markt