【ECL】レアルベティスに逆転勝利し、カンファレンスリーグを初制覇したチェルシー。重要なゴールを決めたサンチョの去就は?
- 2025.05.29
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2025年5月28日に、2024-25シーズンのカンファレンスリーグ決勝が行われ、チェルシーはポーランドのヴロツワフ市立競技場でレアルベティスと対戦。結果は、1対4でチェルシーが勝利。2022年、FIFAクラブワールドカップ以来のトロフィー獲得となった。
カンファレンスリーグ2024-25決勝・レアルベティス:スターティングメンバー(4-2-3-1)
サブメンバー:サンチェス、ベルグストローム、アダラビオヨ、コルウィル、アチャンポン、ジェームズ、アムグ、デューズバリー・ホール、ジョージ、サンチョ、エンクンク、ギウ。
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【前半9分・ベティスゴール(アブデ)】
ギュストの自陣でのパスミスから、ショートカウンターを許してしまう。そして、イスコにバイタルエリアに侵入されると、左のアブデにラストパス。グラウンダーのシュートを放たれ、ゴール右下に決まられ先制されてしまう。
その後もギュストの軽率なプレーからピンチになるシーンがあったが、ヨルゲンセンなどバックス陣が守り切り、1点のビハインドで前半を終えた。
【後半20分・チェルシーゴール(フェルナンデス)】
マレスカ監督は、後半開始からギュストに変えジェームズを投入。中盤での軽率なミスが無くなり、ボールをキープできるようになる。
すると後半20分にパーマーが、右サイドのエリアからインスイングのクロスを供給。走り込んでいたフェルナンデスがヘディングを叩きつけ、ゴールネットを揺らした。
【後半25分・チェルシーゴール(ジャクソン)】
パーマーが斜めに流れて縦パスを受け、対峙するヘスス・ロドリゲスと1対1の局面に。ロドリゲスがボールを覗き込んだ瞬間に、反転してかわしボックス内へ。右足でニアへ鋭いクロスを入れると、走り込んできたジャクソンが胸で押し込み、逆転に成功する。
【後半38分・チェルシーゴール(サンチョ)】
ベティスが得点を狙う中、中盤が空き始める。相手ボール上手く拾ったデューズバリー・ホール(※ジャクソンと交代)がペナルティーエリア付近まで持ち込むと、エリア右のサンチョ(※ネトと交代)へ。ディフェンダーに対応されていたが、右足で上手にコントロールショットを放ち、左サイドネットを揺らし、3点目を決める。
【後半45分+1分・チェルシーゴール(カイセド)】
ベティスの攻撃を防ぎ、自陣の深い位置からサンチョがカイセドへパス。ハーフェイライン付近から左サイドに流れていたフェルナンデスにボールを渡すと、そのままペナルティーエリア手前まで持ち運ぶ。
共に走り込んでいたカイセドが中央付近に来たことを確認し、フェルナンデスが横パス。もらったカイセドがそのままシュートと放つとディフェンダーに当たり、少しディフレクトした形でゴールイン。試合は1対4で終了し、チェルシーがECLを初制覇した。
【まとめ】
チェルシーは支配率66%、シュート11本(枠内7本)、コーナー4本、パス592回、ゴール期待値は1.31でベティスの0.91を上回った。
【マレスカ監督コメント】
48時間差…前半の展開は予想していた
「前半の試合展開は少し予想していた。48時間の違いが大きかったと思ったからね。金曜日の試合では彼ら(ベティス)はゴールを狙うことなく、何の目標もなくプレーをしていた。しかし私たちは、日曜日(ノッティンガムフォレスト)に100分間プレーし、最後の数秒まで重要なことを成し遂げるために全力を尽くしたんだ。
でもハーフタイムに戦術を調整して変更した結果、後半ははるかに良くなった。とても満足しているよ。この優勝が、勝者のメンタリティを築く出発点になってくれればと感じている。勝者のメンタリティを育むには、試合や大会に勝つ必要がある。今夜勝ち取ったトロフィーは、間違いなく私たちをより強くしてくれる。加えてプレミアリーグで歩んできた道のり、旅路もとても誇りに思っている」
重要なゴールを決めたサンチョの去就
「これからクラブと話し合い、方針を決めていく。リーグ4位で終えることができたのもサンチョがいたからだし、今夜の勝利も彼がいたからなんだ。シーズン中に多少の浮き沈みがあるのは普通のこと。それもサッカーの一部」
クラブワールドカップに向けて…現在の目標は?
「これから10日間の休みがある。エネルギーを回復させる10日間になる。そして、クラブワールドカップがスタートする。正直に言うと、目標は試合ごとに、一歩ずつ進んでいくこと。
ただ今唯一の目標は、シーズンがとても長かったので、エネルギーを回復することなんだ。私たちはグループリーグではなく、プレーオフからカンファレンスリーグをスタートした。長いシーズンだったんだ」
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【今後の試合と感想】
2024-25シーズンの集大成となったカンファレンスリーグ決勝で見事に優勝を果たした。大会に出場する他のチームを見ても、チェルシーが間違いなく優勝候補であり、勝たなければいけない立場だったが、そのプレッシャーを物ともせず、トロフィーを獲得した。
チェルシーで優勝を経験したことのある選手は、キャプテンのジェームズ以外いなかったため、若手選手が中心となった新生チェルシーにとって、今後チャンピオンズリーグなどを戦ううえで、とても重要な勝利だったといえる。
もちろんベーリーオーナーたちも初めての男子シニアチームのトロフィー獲得ということもあり、大きな喜びを見せていた。変革から3年で、CL出場権&トロフィー獲得というクラブ歴史に残る偉業を達成したチェルシー。選手、監督、フロントも大きな自信になっただろう。
シーズンは終了したが、6月の中旬からはクラブワールドカップに出場。次戦は、6月16日(日本時間17日)に、ロサンゼルスFC(アメリカ)orクラブ・アメリカ(メキシコ)の勝者と同大会のグループリーグ初戦を戦う。(※クラブレオン(メキシコ)と対戦することが決まっていたが、同一オーナークラブが出場できない規定があり、メキシコのパチューカとクラブレオンが抵触。FIFAは同クラブの出場権除外)
まずはきちんと休養し、今年もう一つのタイトル獲得を目指す戦いに集中してほしい。
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