バーゼルのレナト・ベイガ獲得について合意【チェルシー1週間のニュース(2024年7月3日~9日)】
チェルシー1週間(2024年7月3日~9日)の主なニュースを紹介。『コリンチャンスのウェズレイ・ガソバにオファー』、『30年間ユース部門で働いたニール・バース氏が退任』、『バーゼルのレナト・ベイガ獲得について合意』、『アフリカでのスカウト活動を活発化』、『公式グローバルホテルパートナーが決定』、『負傷者を減らすため“パフォーマンス部門”を一新』などの話題があった。
【7月4日】
D・ウィリアムズがバートンアルビオンにレンタル移籍
チェルシーU-21に所属していたディラン・ウィリアムズ(20・イングランド・LSB)が、バートンアルビオンにレンタル移籍した。期間は2024-25シーズンとなっているが、その後に買い取りオプションが付随しているようだ。ウィリアムズは、
「(チェルシーから同クラブに完全移籍した)チャーリー・ウェブスターと電話で話をしたんだ。このクラブのプロセスや方向性について教えてくれたし、なぜ彼が加入したのかという理由も説明してくれた。それが、このクラブに来たいという気持ちをさらに強くした」
とコメント。彼は、2022年の1月にダービーカウンティからチェルシーに加入。主に左サイドバックとして、U-21では58試合に出場。しかしトップチームでの出場は叶わなかった。(Chelsea FC、Burton Albion)
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コリンチャンスのウェズレイ・ガソバにオファー
コリンチャンスに所属するウェズレイ・ガソバ(19・ブラジル・LWG)獲得のため、オファーを出したようだ。同クラブではここまで公式戦72試合に出場し、7ゴール・5アシストを記録しているガソバ。コリンチャンスは、移籍金1690万ポンド(約34億円)程度を望んでおり、今後も交渉が続いていくようだ。(Foot Mercato)
【7月5日】
ニール・バース氏が退任
フットボール開発・運営担当ディレクターを務めていたニール・バース氏が退任することを発表した。彼は1993年からチェルシーで働き始め、2002年に8歳~16歳以下の年齢層を担当するアカデミーのアシスタントディレクターに任命。6回のFAユースカップ優勝にも貢献し、最終的にはコブハムトレーニンググラウンド全体を運営するディレクターに就任した。バース氏は、
「チェルシーで30年間働いた。長い時間を費やしてきた仕事から少し離れて、休むのにちょうどいい時期だと感じたんだ。在籍中は、ずっとクラブから素晴らしい支援を受けてきた。それがなければ、私たちの成功はあり得なかった。
選手、保護者、同僚、サポーターなど、私たちとともにこの旅路を歩んできたすべての人に感謝したい。数え切れないほどのユース選手がトップチームにデビューしたし、チャンピオンズリーグ優勝に貢献した地元出身の選手など、私たちは夢見ていたことをすべて達成した」
と30年間で全てを達成したと話した。バース氏が退任することから、アカデミー体制を新しくするため、マンチェスターシティで年代別レベルでの人材育成に関する取り組みで高い評価を得ているグレン・ファン・デル・クラーン氏を招へいするようだ。(Chelsea FC、David Ornstein)
【7月6日】
プレシーズンの最終戦でインテルと対戦
7月24日から米国でのプレシーズンがスタートし、5試合(レクサム、セルティック、クラブ・アメリカ、マンチェスターシティ、レアルマドリード)が予定されているチェルシー。それに加えて、リーグ開幕1週間前となる8月11日に、スタンフォードブリッジでインテルと親善試合を行うことが発表された。
インテルとプレシーズンで戦ったのは2018年以来となるが、開幕のマンチェスターシティ戦に向けて良い準備ができそうだ。(Chelsea FC)
レナト・ベイガ獲得について合意
バーゼルに所属するレナト・ベイガ(20・ポルトガル・MF)の獲得について、合意に至った。彼はスポルティングCPの下部組織出身。これまでにスポルティングCPのBチームやFCアウクスブルクに在籍した経験があり、2023年夏からバーゼルに移籍。
昨シーズンは、公式戦26試合に出場し2ゴール・1アシストを記録。守備的なMFだが、CB、LSBでもプレーが可能でマレスカ新監督が望むプレイヤーのようだ。なお移籍金は1400万ユーロ(約24億円)で、2032年夏までの個人合意も既に済んでおり、メディカルチェック後に正式に発表される予定だ。(Fabrizio Romano)
アフリカでのスカウト活動を活発化
元ナイジェリア代表でストークシティなどでもプレーをしていたセイ・オロフィンジャナ氏をアフリカ地域全体のタレントマネジメントを行う役割として任命した。彼は2014年に引退した後、ウルブスでコーチの道に進み、数年間アカデミーやレンタル部門に携わっていた経験がある。加えて、アチロウ・ガオ氏もその役割を担うようだ。
チェルシーは、将来有望な若手選手を獲得するため、世界各地にスカウトを派遣。今年初めには、セネガルのAFダルーサラムに所属していたダウダ・ディオンのスカウトに成功し、ストラスブールへの移籍が目前となっているなど、アフリカからも更なる原石を発掘する意向だ。(The Athletic)
【7月7日】
ゴールディングがレスターシティに完全移籍
U-21に所属していたマイケル・ゴールディングがレスターシティに完全移籍したことを発表した。U-12からチェルシーに加入し、昨季はU-18プレミアリーグ(サウス)の優勝に貢献。
またFAカップ3回戦(プレストンノースエンド)では、トップチームデビューも飾っていたが、キアナン・デューズバリー・ホールがチェルシーに移籍の一環として、彼がレスターに移籍することになったようだ。なお移籍金は、500万ポンド(約10億円)。買い戻し条項などは無く、4年契約を結んだ。(Chelsea FC、Fabrizio Romano)
【7月8日】
公式グローバルホテルパートナーが決定
シンガポール上場のキャピタランド・インベストメント・リミテッドの宿泊事業部門であるアスコットリミテッド(アスコット)と公式グローバルホテルパートナー契約を新たに締結した。
アスコットリミテッドは、世界をリードするロッジングオペレーター・オーナーグループ。世界40カ国220都市に広がるネットワークで、アスコットやオークウッドを含むサービスアパートメント、コリビング、ホテルの計14ブランドにて約9万4000室を運営し、開発中を含め、世界に約900施設、15万9000室を展開。日本国内でも5ブランド21施設を展開している。
この提携により、スタンフォードブリッジでの試合への特別アクセスやコブハムトレーニンググラウンドへのVIP訪問など、世界中のアスコットスターリワード(ASR)会員に、お金では買えない体験を提供する予定。なお、契約は4年で、年間150万ポンド(約3億円)の収入が見込まれているようだ。(Chelsea FC、Lukasz Baczek)
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【7月9日】
負傷者を減らすため『パフォーマンス部門』を一新
南アフリカラグビー協会やボーンマスなどで医療ディレクターを務めていたクレイグ・ロバーツ氏をパフォーマンス医学部門(理学療法士・スポーツセラピスト・医師で構成)のトップとして新たに採用した。
ロバーツ氏は南アフリカ出身。母国で15年以上ラグビーユニオンに携わった後、2015年11月にボーンマスの医療ドクターとして働いていたが、昨年12月末に退任をしていた。
加えて、新たなファーストチームドクターとしてスティーブン・ルイス氏(フルハム、ブライトンなどに約20年間在籍)が就任。また。パフォーマンスセラピストの主任としてメイリオン・ジョーンズ氏(オーストラリアのラグビーチームに約13年間在籍)が就任した。
過去3シーズンにわたり負傷問題に悩まされているチェルシー。その問題を解消するために、大きな改革を行った。(Training Ground Guru )
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