ニューカッスルUに4失点で惨敗したチェルシー。シウバのミス&ジェームズの退場についてポチェッティーノ監督が言及

ニューカッスルUに4失点で惨敗したチェルシー。シウバのミス&ジェームズの退場についてポチェッティーノ監督が言及

2023年11月25日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ13戦目が行われ、チェルシーはアウェイでニューカッスルユナイテッドと対戦。結果は、4対1でチェルシーが敗北した。

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スターティングメンバーは、サンチェス、ジェームズ、シウバ、バディアシル、ククレジャ、ウゴチュク、フェルナンデス、ギャラガー、パルマー、スターリング、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ペトロヴィッチ、ディサシ、マートセン、コルウィル、カイセド、マドゥエケ、マトス、ムドリク、ブロヤ。

リーグ12戦を終えて、4勝4分4敗。前節のマンチェスターシティ戦では4対4と壮絶な打ち合いを見せたチェルシー。昨シーズン未勝利(1分1敗)のニューカッスルユナイテッドから勝点を奪うために戦った。

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しかし、先制したのはニューカッスルユナイテッド。前半13分に、ペナルティアーク付近でボールを持ったマイリーがボックス中央右で動き直したイサクの足元へ縦パス。それに釣られるような格好でチェルシーのディフェンス陣が前に出てしまい、イサクをフリーにしてしまう。そして、サンチェスと1対1にしてしまい、ゴール左隅に決められる。

リーグ4試合連続で先制点を許しまったチェルシー。嫌な流れになりそうだったが、前半20分にロングカウンターからスターリングが背後へ抜け出し、ボックス手前でトリッピアーにファウルで止められてしまう。このプレーで得たボックス手前左のフリーキックの場面で、スターリングが壁のギリギリ上から落とす見事なシュートを突き刺し、同点で前半を終える。

後半開始直後は、チェルシーが前線からプレスを行い、相手陣内に攻めて行った。しかし得点は奪えず、後半15分にフリーキックの流れでゴードンが左サイドから正確なクロスを供給。走り込んだラッセルズに頭で決められ2失点目。さらにその1分後に、自陣ボックス付近でバックパスを受けたシウバがキックミス。これをジョエリントンに奪われ、ゴールイン。簡単に3失点目を与えてしまう。

さらに不運は続く。

後半28分にはジェームズがゴードンを倒してしまい、2枚目のカードで退場。その後は完全にニューカッスルユナイテッドにペースを握られてしまい、4対1という結果でチェルシーが惨敗した。試合後ポチェッティーノ監督は、

「ベストゲームではなかったし、むしろ今シーズンで最悪のパフォーマンスだったと言えるかもしれない。今日はスタンドにいて、物事に影響を与えることができなかったのは本当に辛かった。両チームとも最高のレベルではなかったと思うが、結果について文句は言えない。我々は1点しか取れなかったが、ニューカッスルユナイテッドは非常に冷酷にチャンスをものにした。

最初から試合を読めていなかったし、やるべきプレーも、期待通りのプレーもできなかった。特に、スターリングのゴールで試合を振り出しに戻したときこそ、試合の主導権を握り、相手を深い位置まで押し込み、プレッシャーをかけるチャンスだったと思う。残念ながら、私たちはそれができなかったし、必要なインテンシティもなかった。だからこそ、結果だけでなくパフォーマンスにも動揺し、フラストレーションを感じている。今季最悪のパフォーマンスで、とても残念だった」

と低調だったパフォーマンスを嘆いたが、自身もサスペンションのためスタンドからの観戦となり、そのこともチームに悪影響となった。そして、浮き沈みの激しい結果にも言及した。

「最近、『もっと一貫性を持たなければならない』とよく話していた。インターナショナルブレイク前は、トッテナムとマンチェスターシティを相手にいい試合をした。

我々は若いチームであり、改善すべき点はたくさんある。このような結果になってしまい、みんなにはとても申し訳なく思っているが、次の試合では責任を取って、状況を正すことが課せられている。試合後、ドレッシングルームで反省点を話したが、この一件は寝て、できるだけ早く仕事に戻る必要がある。

私たちには要求されるレベルがあり、できるだけ早くそのレベルに戻ることが重要。若くて才能のあるチームだが、それに関係なく、ピッチに立つたびに競争しなければならない。それが基本であり、ここから学ばなければならない」

また直近2試合で計8失点していることについて聞かれると、

「もっと集中しなければならない。今日は簡単に失点してしまった。だからがっかりしている。ディフェンスラインの堅固さについては、いつも話しているし、心がけていること。ただディフェンスラインだけの問題ではない。グループとして、チームとしてのパフォーマンスだからこそ失望している」

最後にシウバのミス&ジェームズの退場についてコメントした。

「ミスについて話しているのではない。エネルギーについて話しているのであって、私たちは正しい状態ではなかった…。今日戦うための最善の準備ができなかったから心配なんだ。失点の仕方は、とても簡単なものだったから腹が立ったし、失望もした。

たとえ若いチームだと言っても、私たちは学ばなければならない。こういう試合を見ると、私はとても、とても、とても、とても、とても腹が立つ。私たちはまだ若いけれど、自分たちのベストを発揮できるこのような機会を逃すわけにはいかない。メンタルゲームでもっと強さを発揮し、試合に臨む準備をしなくてはいけない。

そしてジェームズのレッドカードも失望している。サッカーではこういうことが起こるが、受け入れる必要がある」

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と個人の責任ではないなく、チームのエネルギー不足に大きな不満を抱いた。代表戦明けでカイセドがベンチスタートということもあり、ウゴチュクを先発起用。しかし、得意とする中盤でのプレッシングが機能せず、相手に主導権を握られ、苦しい展開となっていた。

加えてシウバからの失点、キャプテンの退場となれば、若いチームが息を吹き返すことは難しく、早くも5敗目。チャンピオンズリーグ出場を目指すなら、もう1敗もできない状況まで追い詰められている。