「間違いなく進歩したシーズンだと思っている」チェルシーアカデミー出身のルイス・ホールが明かすトップチームでの経験と課題

イギリス バークシャーのスラウに生まれ、2012年にチェルシーアカデミーに入団した18歳のルイス・ホール。U-18とU-23のカテゴリーでは、左サイドバック、左ウイングバック、中盤など、多くのポジションでプレーできることが重宝され、公式戦74試合に出場している。

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素晴らしい活躍と当時に、ベン・チルウェルが怪我で長期離脱をしていた事情もあり、2022年1月に行われたFAカップ3回戦のチェスターフィールド戦で、左ウイングバックとしてトップチームデビュー。2023年5月13日行われたプレミアリーグのノッティンガムフォレスト戦では先発フル出場を果たすなど、ここまで公式戦9試合に出場し、1アシストを記録。今後の活躍が期待される若手選手の一人だ。

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そんな成長著しいホールが、進歩を実感できる今シーズン、得点を決めるためにハードワークをしている理由、ビッククラブとの対戦で得たものなどについて話をした。

「特に開幕から1月にかけては、間違いなく進歩したシーズンだと感じている。だから、大きな一歩を踏み出せたと思っているんだ。すべてが上手くいっていたし、自分でも満足のいくパフォーマンスをすることができた。もちろん、トレーニングでもハードワークをしていたし、23歳以下のチームでは、ゴールやアシストを決めることができた。

そして、トップチームの練習に参加する機会を得ることができた。チャンスが来るのを待ち望んでいたし、出場のチャンスが来たときに、それを手にすることができたんだ。だから、監督がオプションを必要とするときに、選ばれるために多才であることはいいことだよ。あとは、好調を維持し続けるだけだね」

と今シーズンのパフォーマンスに満足していることを明かした。そして、現在課題としているのがフィニッシュの精度を上げることだという。

「ここ数カ月のトレーニングでは、毎日のようにフィニッシュの練習をしている。シンプルなフィニッシュでも、何週間も一貫して行うことで、その部分を改善しようとしているんだ。正直に言えば、1点以上は取れていたと思っている。例えば、マンチェスターシティとの試合では、2つのチャンスがあった。アンダー23ではそれを決めているような気がする。でもトップチームでは、トップレベルのキーパーがいる。彼らの反射神経や動き、飛び込み方、予測力などがエリートレベルなので、精度が高くて、パワフルなシュートを打たないといけないんだ」

とアンダーカテゴリーでは14得点を決めているものの、まだトップチームで得点ができていない現状を打破したいと、自身のパフォーマンスなどを分析しながら語った。

マンチェスターCとの戦いで初体験した『怒声』

出場試合数は少ないが、リヴァプール、マンチェスターシティといったビッククラブとのアウェイマッチでピッチに立っているホール。そこでの経験も成長できた要因になっている。

「考えすぎるとゲームに影響が出ると思っているから、落ち着いてリラックスしようと努めている。でも、アウェイでプレーしているときは、観客の声が聞こえるので、それをできるだけ遮断するようにている。ホームから離れることは大変で、エティハドスタジアム（マンチェスターシティのホーム）での試合では、チェルシーサポーターが大騒ぎしていたけど、とても高い位置にいるため、その声は聞こえなかったんだ。そしてコーナーキックのときには、人生で初めて多くの人に大声で怒鳴りつけられたんだ。トップ選手が（トップチームのアウェイ戦で）どのように対処しているのかが理解できたし、それは僕にとって良い経験となったんだ。

カタールW杯が開催されている間、アブダビへの遠征があり、その中ではアストンビラとの試合もあった。ワールドカップ後の最初の数試合はあまりプレーができなかったけど、FAカップで試合に出ることができたし、その後も試合に出場する機会があったから良かった。でも、これからもハードワークをすることを意識し続けなければいけんだ」

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自身は『中盤の底』がベストポジションと言っているが、貴重な左利きで、スピードもあり、得点感覚もあることから、トップチームでは左サイドで主に起用されているホール。

現在はチルウェル、マルク・ククレジャが怪我で離脱していることから、リーグ戦のマンチェスターシティ（5月21日）、マンチェスターユナイテッド（5月25日）、ニューカッスルユナイテッド（5月28日）と出場のチャンスを掴む可能性が高い。いずれもビッククラブとの対戦になるが、自身が待ち望んでいる『初ゴール』という結果を残し、今シーズンを良い形で締めくくってほしい。

Source：ChelseaFC、Transfer Markt