リールに逆転勝利したチェルシー。2シーズン連続でチャンピオンズリーグベスト8に進出

リールに逆転勝利したチェルシー。2シーズン連続でチャンピオンズリーグベスト8に進出

2022年3月16日(日本時間17日)に、チャンピオンズリーグ(CL) 決勝トーナメント1回戦のセカンドレグが行われ、チェルシーはアウェイでリールと対戦。結果は1対2(リール:ユルマズ チェルシー:プリシッチ、アスピリクエタ)で、チェルシーが勝利。合計1対4で、チェルシーがCLベスト8に進出した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、クリステンセン(チャロバー、前半33分~)、シウバ、リュディガー、アスピリクエタ、カンテ、ジョルジーニョ(ロフタスチーク、後半28分~)、コバチッチ(マウント、後半開始~)、アロンソ、プリシッチ(ルカク、後半29分~)、ハヴァーツ(ツィエク、後半38分~)でフォーメーションは3-5-2。なお、怪我で調整が遅れていたジェームズとオドイ、そして怪我の回復途中にあるチルウェルがメンバー外に。加えて、サウールとバークリーも遠征メンバーから外れた。

2点のアドバンテージを持つチェルシーは、前半積極的に攻撃を仕掛けることはせず、中盤を3枚にしてリールの前線からのプレスを上手く避けながら、守備の時には基本8人で守り、リールに決定的なチャンスを与えず、時間を上手く使いながら試合を展開していた。

しかし、前半35分にリールのフリーキックの流れからゴール前が混戦になると、シェカが胸で押し出したボールがジョルジーニョの肘あたりに当たったとして、VARが行われると、主審はPKと判定。キッカーを務めたイルマズが右隅に蹴り、先制されてしまった。

1点のアドバンテージとなり、チェルシーは流れを変えるため、攻撃を仕掛けていく。中々実は結ばなかったが、前半のアディショナルタイムに、ジョルジーニョのスルーパスに抜け出したプリシッチが、ゴールにパスを出すように丁寧にゴール左サイドネットにシュート。これが決まり、1対1で前半を折り返す。

後半開始から、コバチッチに代えマウント投入したチェルシー。フォーメーションを3-4-3にして、攻守のバランスを取って臨んだ。

後半18分には、シェカのヘディングシュートが右ポストを直撃するピンチを招いたが、その8分後に、チェルシーは左サイドからマウントが送ったラストパスをファーサイドから飛び込んできたアスピリクエタが右の膝で押し込み1-2と逆転。このまま試合は終了し、合計1対4でチェルシーが2シーズン連続でCLベスト8に進出した。試合後トゥヘル監督は、

「再びベスト8に進出できて嬉しい。克服しなければならないことがたくさんあったけど、とても嬉しいし、誇りに思う。難しい場所だったけど、我々は必要なことをやったし、チームの功績は大きかったね。また、多くのファンが駆けつけてくれ、チームを支えてくれた。一緒に来てくれたファンもみんなは素晴らしかった」

と大きな勝利をファンと共有できたことにも感謝した。そして、決勝点を決めたアスピリクエタについては、

「彼は、人として、リーダーとして、私たちがやっていることを説明するのに完璧な例かもしれない。常にウイングバックをプレーする必要があり、それは彼のベストポジションではないかもしれないが、チェルシーのキャプテンとして必要なことを日々実践している。それこそが私たちが必要としているものだ。信頼できる態度、信頼できるチームワーク、信頼できる精神が必要で、アスピはその大きな部分を担っている」

とキャプテンとしての使命をしっかりと果たしているアスピリクエタを称賛した。

チャンピオンズリーグベスト8進出したチームは、リヴァプール、バイエルンミュンヘン、レアルマドリード、マンチェスターシティ、アトレティコマドリード、ベンフィカ、ビジャレアル、チェルシー。準々決勝の組み合わせ抽選会は、3月18日に行われる予定だ。

・チェルシーは2シーズン連続でCLベスト8に進出

・トゥヘル監督はCLにおいて50試合で32勝目を達成。CLで最初の50試合を指揮し、30勝以上したのは、トゥヘル監督(32勝)、ジダン氏(31勝)、グアルディオラ監督(30勝)

・アロンソはチェルシーで公式戦200試合出場を達成