「僕の人生そのものが変わったね」サウールが明かしたチェルシーでの挑戦&ラ・リーガとプレミアリーグの違い
- 2022.02.08
- Column
- プレミアリーグ, チェルシー, Chelsea, サウール, クラブワールドカップ, アトレティコマドリード
2021年夏、長年在籍したアトレティコマドリードを離れ、チェルシーにシーズンローンで移籍したサウール・ニゲス。ここまで公式戦15試合に出場し、出場時間は717分、0ゴール、0アシストと厳しい時期を過ごしている。サウールは、
「家族とともにマドリードを離れて、言葉や文化を変えたんだ。僕の人生そのものが変わったね。実際、簡単なことではなかったが、チームメイトやクラブが(この生活に)適応させてくれたことにとても感謝しているよ。英語も上達しているし、すべてが少しずつ楽になっている。今は地下鉄に乗って、セルフリッジやウェストフィールド、オックスフォードストリートに行くこともあるよ。スペインで外出するのが難しかったけど、あまりプレーをしていないので僕のことをあまり知らないから、問題なく地下鉄に乗れるし、それが好きなんだ」
とイングランドに来て約5カ月、徐々にロンドンでの生活に順応してきていると話した。サウールは、チェルシー移籍直後にプレミアリーグのアストンビラ戦に先発出場しもののラ・リーガとは全く違うスタイルに戸惑い前半45分での交代となった。ロフタスチークの復帰もあり、そこからはリーグカップが主戦場となっている。
「ラ・リーガは戦術的で、プレミアリーグはフィジカル的と、全く違うんだ。アトレティコマドリードではゾーンマークで、味方が前に出たら後ろのスペースを閉めて、その人をマークしない。でも、ここではスペースを塞がず、その選手に集中するんだ。今はトゥヘル監督がとてもクリアな英語で、しかも私にもわかるようなアクセントで話してくれている。私も英語を勉強しているので、ヘッドコーチが何を望んでいるのかをより理解し、適応できるようになっているよ。
出場時間は少ないけど、今は楽しんでいる。故郷を離れてヨーロッパのチャンピオンに参加するとなると、当然大きなチャレンジ。中盤にはジョルジーニョ、カンテ、コバチッチ、ロフタスチークの4人がいて、そのうちの2人はバロンドールにノミネートされている。自分が何をしようとしているかは分かっていたし、すべての時間をプレーしたわけではないけど、僕の意図はプレーするだけでなく、学び、成長することにあるんだ。このような優れた選手たちと一緒にプレーすることで、自分が成長し、より良い選手になることができる。そして英語を学ぶことは、これからの人生に役立つと思うし、この経験はサッカーだけではないんだ。このポジションで最高の選手と戦うためのチャレンジだと思ったし、それをやることに何の不安もない。気分はいいし、もし自分があるべき姿であれば、チェルシーを助けるために多くのことができると思っている」
サッカー以外だけではなく“人生の成長”になると確信し、厳しいチャレンジに臨んでいることを明かした。最後に、現在開催されているクラブワールドカップについても言及した。
「チャンピオンズリーグで優勝したチームには所属していなかったから、出場できることがラッキーだね。チャンピオンズリーグで優勝したからこそ、この大会に参加できたのだということを実感し、楽しみたいと思っている。優勝するチャンスはあるが、どの試合も難しいものになるだろうね。でも、トロフィーをキャビネットに加えることができたら最高だね」
サウールのチェルシーでの挑戦は残り4カ月。現在のところ、チェルシーが買い取りオプションを行使するかは分からないが、最後までチームのために戦う意思はある。1試合でも多くプレーし、スタンフォードブリッジのファンにインパクトを与えてほしい。
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